外来化学療法センター
外来化学療法センターは、化学療法内科を除く外来診療科とは独立した専用フロアで、がん化学療法を行っています。当院では2002年に外来点滴センターを4床で開設し、2009年1月、西棟7階に31床(リクライニングチェア9床、ベッド数22床(うち個室3床、小児室2床))へ増床し「外来化学療法センター」と名称を変更しました。
外来化学療法センターで実施するがん化学療法は、小児を含む全ての診療科の患者さんが対象です。2022年の外来化学療法センター利用患者数は10,245件で、月平均延べ853件です。
外来化学療法センターで行われる治療の所要時間は30分以内~6時間以上を要します。そのため患者さんは自宅で過ごす時と同じように飲食したり、テレビやDVD、音楽を聴きながら治療を受けています。
入口
診察
全景
リクライニングチェア
受付
ベッド
がん化学療法を受けた患者数
対象疾患
- 呼吸器内科・呼吸器外科:肺がん(小細胞肺がん、非小細胞肺がん)、悪性胸膜中皮腫など
- 消化器内科・一般消化器外科:胃がん、膵がん、胆道がん、結腸・直腸がん、食道がんなど
- 乳腺外科:乳がん
- 婦人科:子宮がん(子宮頚がん、子宮体がん)、卵巣がん、絨毛性疾患など
- 皮膚科:悪性黒色腫
- 血液内科:白血病(維持療法)、悪性リンパ腫(ホジキン病、非ホジキンリンパ腫)、MDS、多発性骨髄腫など
- 小児科:白血病(維持療法)、悪性リンパ腫など
- 口腔外科:口腔がん、歯肉がんなど
- 耳鼻咽喉科:咽頭・喉頭がん、耳下腺・顎下腺がん、甲状腺がん、食道がん、鼻腔がんなど
- 脳神経外科:脳腫瘍
- 泌尿器科:前立腺がん、膀胱がん、腎細胞がん、腎盂・尿管がん、精巣腫瘍(胚細胞腫瘍)など
- 化学療法内科:婦人科および呼吸器の腫瘍を除く固形がん全般、肉腫など
地域医療機関・保険薬局の方へ
連携充実加算について
安全・確実・安楽な治療
外来通院をしながらがん化学療法を受ける患者さんは、自宅で患者さん自身が副作用をコントロールしなければなりません。外来化学療法センターには、がん化学療法に関連した専門の資格を持った医師・薬剤師・看護師を中心に、患者さんが「安全」「確実」「安楽」に治療を受けることができるように協働しています。治療による副作用症状や症状に対する対策、疾患や治療に関する不安など、患者さんの生活背景に合わせて、ライフスタイルを大きく変えることなく、その人らしく過ごすことができるよう患者指導を行っています。そして専任の薬剤師が常駐して、患者さんの治療内容の管理や薬剤の準備、薬剤指導を行っています。
薬剤師によるミキシング
患者さんの1日の流れ
外来化学療法センターの稼働時間は、8時50分〜17時20分の完全予約制です。各診療科の診察が終了した後、外来化学療法センターに移動し、準備が整い次第、治療開始となります。
緊急時の対応
下記の症状が現れた時は外来受診し、医師へ相談しましょう。
- 38℃以上の発熱
- 呼吸困難、息苦しさがおさまらない
- 出血または出血傾向にある(歯肉や鼻からの出血、血尿、吐血、喀血)
- 1日3回以上嘔吐し、吐き気がおさまっても食事や水分が摂取できない
- 強い痛み(痛み止めの効果がなく、痛みが強くなるなど)
- 5回以上の下痢や便の性状がだんだんと悪くなるなど
治療と仕事の両立
当院では、治療と仕事の両立についての相談をお受けしています。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
電話(代表) | 052-481-5111(内線21270) |
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平日 | (各診療科)8時50分~17時20分 |
休日、祝日、夜間、時間外 | (救急外来)17時20分~翌日8時50分 |
- (注)夜間・休日は、救急外来対応となります。
電話連絡する時は、下記の内容をお伝えください。
- ○○科で化学療法を受けていること
- 氏名
- 診察券番号
- 主治医
- 病名
- 現在の症状(例:発熱、吐き気、便秘、食欲不振など)
来院の際は、保険証と診察券をお持ちください。