診療科・部門

循環器内科

 

24時間体制で専任スタッフが循環器救急疾患に対応。
心臓血管外科や他職種とのハートチームで最適な治療を行います。

当科の特徴は、24時間体制で救急患者に対応していることです。救命救急センターが整備されており、循環器内科の専任スタッフが、急性冠症候群(不安定狭心症、急性心筋梗塞)、致死性不整脈などの循環器救急疾患に対応しています。急性心筋梗塞では血流の途絶えた心筋に再灌流させるまでの時間が予後に関係しています。緊急で冠動脈造影を行い、早急な血行再建を図っています。

また、早期より心臓リハビリテーションを行うことで、安全な日常生活を送れるよう運動量の設定指導をしています。退院後は地域連携パスを活用して、地域の先生方に継続治療を行っていただきます。当院では外来での心臓リハビリテーションの続行と定期的な心臓機能検査を行うことで、地域連携を主とした医療を図っています。

主な疾患

  • 急性心筋梗塞
  • 不安定狭心症
  • 致死性不整脈
  • 心不全
  • 急性大動脈解離

主な設備

128列デュアルソースCT/320列CT

当院では最新のCT機器を利用できます。冠動脈疾患に対しては128列デュアルソースCTを主に使用しています。造影剤を点滴しながら心臓を撮像することで、従来はカテーテルでしか分からなかった冠動脈の狭窄や閉塞を描出できます。さらに冠動脈に粥腫(脂のかたまり)や石灰などが付着していないかどうかといった動脈壁内の情報を得ることができます。入院は必要なく外来にて行える検査です。検出器が2個存在することにより、時間分解能に優れており、脈拍変動に伴う画像のアーティファクトが少ないために、従来のマルチスライスCTに比較して診断率が改善しています。

心臓MR

心臓MR(核磁気共鳴)は心筋の状態を描出するのに有用です。サルコイドーシス、ファブリー病などの心筋症の診断や、心筋梗塞により虚血や壊死に陥った心筋の評価に役立ちます。

心臓PET

心臓PETは心サルコイドーシスの診断において従来のガリウムシンチよりも診断精度が高く有用とされています。高安病に代表される大動脈炎の病巣を描出する際にも有用です。また心筋梗塞において壊死に陥った心筋の評価に際して、生存している心筋を描出するのに有効です。

こうした新しい診断装置を駆使することにより外来にて非侵襲的な診断ができるようになってきました。

シネアンギオ装置

心臓専用のシネアンギオ装置(バイプレーン)を2台設置しています。循環器専門のスタッフが24時間体制で救急患者さんに対応しています。冠動脈インターベンション(PCI)については、再狭窄を減少することのできる薬物溶出性ステント(DES)の留置が多く占めます。しかし冠動脈の性状によってはDESを留置しても再狭窄を繰り返すことがあるため、冠動脈壁の情報を得るために血管内超音波やOCT(光干渉断層法)を用いて解析しています。それによりPCIの合併症や再狭窄の減少を試みています。また圧ワイヤを冠動脈内に留置して心筋潅流の評価(FFR)をすることで、PCIの適応を決定し、不必要な処置を減らしています。

その他

現在、当院循環器内科では日本循環器学会が実施している「循環器疾患診療実績調査(JROAD)」および日本不整脈心電学会が実施している「カテーテルアブレーション症例全例登録プロジェクト(J-ABレジストリ)」および「新規我が国における心臓植込み型デバイス治療の登録調査(New JCDTR レジストリ)」のために、個人の情報が特定されないように匿名化したうえで情報を提供しています。

 
 
 
 
 

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