臨床研修

基幹 産婦人科専門研修プログラム

基幹 産婦人科専門研修プログラム

プログラムの概要

   日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院を基幹施設とし、産婦人科専門医を養成することを目的としたプログラムです。連携施設に静岡赤十字病院、伊勢赤十字病院、名古屋掖済会病院、豊田厚生病院、公立陶生病院、藤田医科大学ばんたね病院があります。産婦人科全般および周産期、婦人科腫瘍、生殖医療、内視鏡手術、女性のヘルスケアの専門研修が可能です。豊富な症例の診断・治療を経験することで高度な知識・技能を得ることができます。指導は当院に勤務する産婦人科指導医および専門医が行います。

名古屋第一病院産婦人科専門研修プログラム(PDF)

 

 

研修目標

産婦人科一般の診療のみならず専門領域の研修を行い、産婦人科専門医を養成することが目標です。

研修年限

3年

研修環境

   当院は852床の急性期地域基幹病院で、MFICU・バースセンターを含めた産科病棟および女性センター・化学療法センター・緩和ケアセンターを利用しています。がん終末期症例では緩和ケアセンターも利用できます。

   産婦人科医師15人のうち、産婦人科指導医7人、同専門医8人が産婦人科診療の指導にあたります。周産期、婦人科腫瘍、生殖医療、内視鏡手術などの各専門分野の診療はそれぞれを専門とする医師が行っています。当直は毎日、産婦人科全体として2人が担当しています。

 周産期領域において当院は愛知県で最初の総合周産期母子医療センターに指定され、周産期医療の中心的役割を担ってきました。現在も切迫早産、前期破水、前置胎盤など母体搬送や分娩後出血などの産褥搬送症例が年間300例あり、豊富な症例を経験することができます。また超音波診断による胎児診断にも力を入れています。周産期・新生児専門医・指導医が在籍しており専門的指導が可能です。

   婦人科領域の良性疾患に対する診療は、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などにおける開腹手術、腹腔鏡手術、薬物治療など豊富な症例を経験できます。腹腔鏡下手術の技術認定医が3名在籍し、指導にあたっています。

   悪性疾患に対する診療は、地域がん診療連携拠点病院として愛知県西部地域から年間約150例の子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど新規婦人科がん症例が紹介されており、手術、化学療法、放射線治療を行っています。婦人科腫瘍専門医・指導医が在籍しており、婦人科がん治療の専門的指導を受けながら、一緒に診療に参加することができます。

   さらに当院は生殖補助医療実施登録施設であり、生殖医療専門医の指導のもと、一般不妊治療から体外受精、顕微授精、受精卵凍結までの経験が可能です。また、先天性疾患や内分泌異常など貴重な症例の経験を積むことも可能です。

本プログラムの研修で産婦人科専門医の受験資格を満たすことが可能です。国内の学会や研究会での若手医師の発表を積極的に推奨しており、上席医が発表および論文作成の指導を行っています。

研修後の進路

   専門医取得後は大学院進学や名古屋大学関連病院で産婦人科臨床を継続できます。また希望があれば婦人科腫瘍専門医周産期専門医、内視鏡技術認定医などのサブスペシャリティの修練を当院で受けることも可能です。

身分

専門研修中は病院規定に準じ常勤嘱託医として採用されます。待遇は正職員にほぼ準じます。

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日本赤十字社 愛知医療センター