メッシュ手術
重症な骨盤臓器脱(性器脱)ではリングペッサリーを使用しても腟から滑り出してしまうために、骨盤臓器脱を整復できないことがあります。このような場合や手術希望がある方が手術適応となります。メッシュ手術はポリプロピレンメッシュで、緩んだ骨盤底の靱帯や筋膜を補強する方法です。手術負担が軽く(例えば当院のTVM手術では平均出血量5〜15グラム、入院期間は術後3日間)、傷の痛みが少ない、子宮温存が可能、再発が少ないなどの利点があります。
骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁に対するメッシュ手術(TVM手術とTOT手術のメッシュとテープの配置例)。切迫性尿失禁にはメッシュ手術の適応はありません。