かんわの一歩(の足止め)
院長 錦見 尚道
今年は、「6月14日頃」との梅雨入り宣言が出たとおもったら、急に暑くなり6月27日に梅雨明けとなって酷暑の毎日が続いています。愛知県では、1月21日に出されたまん延防止等重点措置が3月21日に解除されましたが、検査陽性者数は1月末をピークに下がり続けました。ゴールデンウイーク後には若干増加しましたが、6月まで下がり続けていました。6月末から下がり止まりの傾向にありますが、幸いにも、入院を必要とする患者さんの数は増えずに7月を迎えています。いつの間にか、テレビの話題は、新型コロナ感染症から熱中症に変わっています。
新型コロナワクチン接種を3回、あるいは4回された方も注意は必要ですが、Withコロナ、つまり新型コロナ感染症と共存していく時期になっているかと思います。感染拡大を避けるために他人と会うことをできるだけ避ける対策が行われてきましたが、家庭内感染、濃厚接触は無くなりませんし、最近の新型コロナ感染では、健康な日常生活を送られている人が重症になる事は殆どなくなりました。
行政も、感染拡大防止一辺倒の方針を変え、「あいち旅eマネーキャンペーン(県民割)」による観光需要喚起の他にも、学校のオープンキャンパスなどを始めています。新型コロナ感染症まん延により、ウェブ等のICT利用は爆発的に拡がりましたが、リアルの重要性も明らかになりました。
「当院では、新型コロナ感染拡大時期は、入院患者さんとご家族の面会を、主治医が病状や治療方針の説明をする時のみとするなどの制限を設けていました。Withコロナの日常が近づいている事を考慮して、入院患者さんとご家族の面会制限を7月4日から緩和することにしました。子供では無症状感染が多いので、当面は15歳以上にさせていただきます。お子さん、お孫さんの顔は、元気に退院されるまで取っておいて下さい。」と、7月1日のご挨拶に書きました。しかし、全国的にみられる軽症感染者の急拡大に伴うと思われる、面会後に感染が判明した濃厚接触が複数発生したため、今回の第7波が過ぎるまでは元通りの面会制限に戻します。行政からの感染症対応に応じて今後の方針を決めていきます。
4月に入職した新入職員も病院業務になじみ、未だマスクは付けたままなので判りにくいとおもいますが、皆さんに笑顔で接する余裕も生まれてきているかと思います。Withコロナの第一歩に、皆さんのご協力をいただけますようお願い致します。
令和4年7月19日
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院
院長 錦見 尚道