当院について

院長あいさつ

アフターコロナの当院新機能

院長 錦見 尚道

 ご存じの様に58日から新型コロナ感染症の取り扱いが、インフルエンザと同じ5類感染症になりました。ウイルス自体が変わった訳ではありませんが、行政上の取り扱いの変更で、合わせて病院の感染対応も少し緩めています。この3年に亘って入院前にお願いしていた、新型コロナの検査はほとんどの病棟で中止し、発熱などの健康調査だけにしました。化学療法など免疫力が一時的に低下する患者さんが多い病棟に入院される方には、継続して入院前検査をお願いしています。マスク着用も、行政的には個人判断になりましたが、病院内では、感染に弱い患者さんを守るため、原則として装着をお願いしています。一方、お話しする邪魔になっていたビニールカーテンやプラスチックの間仕切りを外し、入院患者さんとの面会制限も少し緩め、コロナ前の病院に戻しつつあります。

 さて、4月から正面玄関を入って直ぐの右に「相談支援1階」を作りました。これは、当院の診療に関係して、がん相談や、入院支援、退院後のリハビリ継続先の紹介など、今まで院内各所に分かれていてご不便をお掛けしていた相談先を1カ所に纏め、患者さん、ご家族に利用して戴く場所です。入院治療が決まったら、服用している薬を何日まで飲み続けるかに始まり、退院後の気掛かりな事などの一切を相談してください。薬剤師、看護師、社会福祉士などの専門職が揃っていますので、入れ替わり立ち替わって必要に応じたご相談に応じられます。

 西病棟の更に西側に「管理棟」を建て、7月から運用します。ここに、東病棟にあった会議室や事務部門等を移動させ、会議室だった2階部分を「相談支援2階」にします。ここは「診察室」には使えませんが、治療の継続に欠かせない事(例えば、在宅自己注射の上手な方法)を患者さんに覚えて戴いたり、患者さんが手術前に家庭で行った方が良い事、悪いこととなどをお話する場所になります。勿論、患者さんご自身の心配事をお話しいただき、スッキリしてください。

 今は、1階の会計窓口に向かって左側で、内視鏡センターの拡張工事をしています。バリウムという造影剤を使った消化器の検査は内視鏡以前から行われていますが、病気を見つける精度は内視鏡検査に劣ります。また、内視鏡なら検査中に「あやしい」と思った部分の細胞を取って、顕微鏡で組織検査を行う事ができます。ファイバーを身体に入れる内視鏡検査では、痛い、苦しい、と気が進まない患者さんがいらっしゃると聞きます。少量の鎮静剤を投与してウトウトしている間に検査が済んでしまえば、その心配は無用になります。拡張工事によって、ウトウトがハッキリ醒めるまで患者さんが過ごす場所を用意します。

 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院は、外から見えない部分での改善を他にも加えています。今後とも、地域の皆さんに最新の医療を提供することは当然として、今まで以上にご利用しやすくしていきますので、宜しくお願いいたします。

2023年7月

               日本赤十字社愛知医療センター センター長

                         名古屋第一病院 院長

院長 錦見 尚道


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