患者さんの安全を第一に、高度医療機器による画像診断で
異常発見に努め、効果的な放射線治療を行います。
当院の放射線科部は、大きく放射線診断科部と放射線治療科部の2つに分かれています。
放射線診断科部は、放射線や磁場などを使用して検査、治療を行っている部門です。様々な高度医療機器を設置し、デジタル画像による医療被曝の低減、また診断価値の高い画像情報を提供しています。
放射線治療科部は、高エネルギー放射線治療装置(ライナック)を使用して、体のいろいろな部位の悪性腫瘍などの治療を行っています。
当院では、安全に検査、治療を受けていただくための医療安全対策や技術の向上に日々努めています。
放射線部の特徴
スタッフ
診療放射線技師41人(男性31人、女性10人)2022年5月現在
放射線科部認定資格取得状況
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第一種放射線取扱主任者 | 4人 | 放射線管理士 | 2人 |
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放射線治療専門放射線技師 | 3人 | 医療画像情報精度管理士 | 1人 |
放射線治療品質管理士 | 2人 | AI認定診療放射線技師 | 1人 |
医学物理士 | 3人 | X線CT専門技師 | 2人 |
PET認定技師 | 4人 | 磁気共鳴専門技術者 | 1人 |
放射線機器管理士 | 2人 | 臨床実習指導教員 | 3人 |
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 | 6人 | ||
胃がんX線検診技術部門B資格検定 | 1人 |
主な医療機器
一般撮影装置
胸部、腹部、骨などいろいろな部位の撮影を行っています。当院ではFPD(フラットパネルディテクタ)などを使用しデジタル画像で写真を提供しています。
乳房撮影(マンモグラフィ)撮影装置
乳房専用の撮影装置で乳がんの早期発見のため、乳がん検診などで撮影します。当院はマンモグラフィ精度管理中央委員会の認定施設で、放射線技師も認定されています。撮影は女性技師のみで行っていますので安心して受診してください。
骨密度測定装置
骨粗しょう症の診断目的で、腰椎、大腿骨などの骨密度を測定します。当院では、デキサ法、二種類のエネルギーのX線を用い、骨による吸収の差を利用して骨塩量を測定しています。
X線TV撮影装置
人体の透視画像をTVモニターで観察しながら撮影、検査を行います。胃、大腸などの消化管検査をはじめ外科系などの各種検査、治療を行っています。当院では、X線TV室は6室あります。
CT装置
2019年2月にIQonスペクトラルCTが東海地区で初めて導入されました。2層検出器で収集することでX線エネルギーを弁別することが可能となり、コントラストの向上、造影剤投与量の低減、実行原子番号解析、ヨード画像処理などが可能となりました。他に短時間で撮影できる320列CT、64列×2の2管球CT、64列CTの計4台で検査を行っています。CT装置は体の輪切り画像を撮影してコンピュータ解析により短時間で広範囲の任意画像が得られます。また骨や血管の3次元画像を構築し、診断に有用な画像を提供しています。造影や腹部を含む検査では4時間の絶食が必要となります。
MRI装置
MRI検査とは、磁石が埋め込まれたトンネルの中に体を入れて、磁石と電波を利用して体の中を調べる検査です。使用する磁気や電波は無害で、X線被ばくもなく、体に痛みもありません。体のあらゆる角度の断面像が得られ、造影剤を使用せずに血管の画像(MRA)や膵胆管画像(MRCP)も描出できます。当院では3TのMRI装置2台と1.5TのMRI装置1台を設置しています。
2室には青空のように見えるLED天井照明を設置し、心地よい検査環境を心掛けています。
血管撮影装置
血管内に細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤を使用して連続的に撮影する装置です。全身の血管の検査が可能で、近年は技術の進歩により外科的手術に比べ低侵襲な血管内治療(IVR)が多くなっています。主に心臓の冠動脈や脳動脈、腹部血管に多く使用されています。当院では2014年7月よりハイブリット手術室の稼働が始まり現在4台の血管撮影装置を設置しています。