心臓血管外科

MitraClip

 MitraClip経皮的僧帽弁接合不全修復術

僧帽弁閉鎖不全症の新しい治療法

  •  マイトラクリップは2018年より開始された僧帽弁閉鎖不全症に対する比較的新しい治療法です。
     重症僧帽弁閉鎖不全症は通常外科的な修復 (僧帽弁形成術/置換術) が必要になりますが、手術のリスクが非常に高くなることもあります。

      •   ・高齢/フレイル
      •   ・心機能が非常に悪い
      •   ・心臓手術の既往がある
      •   ・悪性腫瘍、肺気腫など重篤な既往
      •  このような患者様に対しても1週間以内に自宅退院が可能です。
      •  治療後は心臓関連死亡や心不全入院が減少することが証明されています。

     

        •  ハイブリッド手術室にて、全身麻酔挿管下に経食道心エコーを使用して行います。大腿静脈を穿刺してワイヤーを右心房に挿入した後に、心房中隔を穿刺し左心房に到達します。そのため皮膚切開や動脈穿刺を必要としません。僧帽弁までクリップを誘導し、僧帽弁の前尖と後尖を挟み込むことで僧帽弁を接合させ逆流を制御します。手術は通常二時間以内に終了します。
        •  マイトラクリップを行うにはハートチームの存在が必要不可欠です。心臓血管外科医師と循環器内科医師を中心に麻酔科医師や心臓画像診断専門医、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師がチームとして対応します。様々な職種の専門家からなるハートチームを結成し患者様の治療に対応しています。
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      •  複数の病気をお持ちの方もご安心ください。当院は33科の診療科それぞれに専門のスタッフが配置されています。必要に応じて院内で連携を取りながら病気を総合的に治療することができます。またご自宅に帰られてからの安心した生活が送られることを目指し、病棟看護師はじめリハビリスタッフやメディカルソーシャルワーカー等の支援を受けることができます。

     ご希望やご質問等ございましたら 循環器内科 森下/ 心臓外科 細羽までお気軽にご相談ください。

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日本赤十字社 愛知医療センター