専門分野で活動するスタッフ

専門看護師

専門看護師

精神看護専門看護師、リエゾン精神看護師 服部 希恵

リエゾン精神看護とは、病気、入院、治療などによるストレス、不安や抑うつ、イライラしてしまうなど精神的に不安定な患者さんや、精神科で治療を受けている患者さんが、安心して身体治療を受けられるよう、直接的なケアや患者、家族と医療者間の橋渡し、調整を図る看護のことをいいます。
 精神科リエゾンチーム、緩和ケアチームなど、多職種から成るチームの一員として、患者さん、家族から精神的な問題の相談を受けたり、医療従事者からの相談に乗り、患者さん、家族が安心して治療が受けられるような環境づくりに努めています。また、医療を提供する医療従事者が生き生きと働くことができるよう、医療従事者のメンタルサポートにも力を入れ活動しています。

母性看護専門看護師 木全 美智代

 母性看護専門看護師は、女性の健康支援ならびに周産期の母子やご家族への直接ケアの提供、医療者や地域との調整や相談などを行う専門職です。

 私は総合周産期母子医療センター(NICU・GCU)に所属しています。助産師として、母性看護専門看護師として部署の看護師、助産師、医師、関連する医療者や地域と連携しながら、出産予定日よりもとても早く出産した新生児や病気を持つ赤ちゃんと予期せず赤ちゃんが入院となり、一緒に過ごすことのできない、身体的・精神的・社会的な問題を抱えたお母さんやお父さんに対して妊娠中や出産時の思いを受け止め、赤ちゃんの生きる力を育んでいけるよう、個々の家族に合わせた適切な支援を提供するための調整や直接ケアを行っています。

がん看護専門看護師 牛山 喜久恵

がん看護専門看護師とは、がん患者さんの身体的・精神的な苦痛を理解し、患者さんやその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供することを特徴としています。日々の業務でも、患者さんや家族の抱える苦痛を包括的に捉えて質の高い看護を提供したり、治療・療養先などの意思決定を支援しています。その際、患者さんや家族が本来持っている力を活かせるように関わること、病棟看護師や多職種のスタッフが協働で支援する環境をつくること、支援のプロセスを患者さん・家族・看護師らが共に歩むことを大事にしています。

 

がん看護専門看護師 八木 美樹

 がん患者さんは、がんと診断された時から病気の症状や治療の副作用による身体的苦痛だけではなく、精神的な苦痛、家族や仕事などに関する社会的な苦痛など様々な苦痛を抱えながら生活しています。こうした苦痛を抱えながらも懸命に治療や療養について考え、悩み、選択しています。患者さんだけでなく、患者さんを近くで支えるご家族も同じように悩み、つらさを感じています。
 患者さんとご家族の苦痛が少しでも和らぐよう多職種と協働しながら包括的に支援します。お一人お一人の思いや希望を大切にし、納得できる選択、自分らしい生活が送れるようにお手伝いしていきます。

小児看護専門看護師 加藤 美也子

近年、子どもを取り巻く環境は多様化していますが、子どもはどのような環境であっても、どのような健康レベルの子どもであっても成長発達していく権利を持っています。子どもの個性に合わせて健やかに少しでも成長発達を促進できるように環境を整え、子どもや家族を支援していくことが小児看護専門看護師の役割の1つであると考えています。特に私は医療ケアを必要とする子どもたちが家族の中で成長発達できるように支援していきたいと考えています。また、育児不安を抱える家族が孤独にならないように行政・福祉・教育機関と調整をしながら看護師の立場から子どもと家族に寄り添っていきたいと考えています。

小児専門看護師 佐伯 暢隆

小児看護は、病気や障がいを持ちながら成長発達される子どもたちの支援と共に、両親やきょうだいを含めた家族への支援も大切です。子どもの権利に十分に配慮し、子どもの目線に立ったコミュニケーションをとり、急性期疾患であっても慢性期疾患であっても子どもが心身共に健やかに成長発達できるような支援を目指していきます。また、子どもの最善の利益を考え、子どもと家族の健康・福祉・教育などに関わるさまざまな専門職と協力して、子どもの闘病における親世代の成長発達、きょうだいの成長発達も支援できるように取り組んでいきたいと思っています。

家族支援専門看護師 玉田 綾子

家族支援専門看護師は、患者さんを含む家族本来のセルフケア機能を高め、家族が主体的に問題解決できるよう身体的、精神的、社会的に支援することを目指す専門職です。私の所属するNICUでは、ハイリスクで産まれたお子さんをお預かりしています。予期せぬ出産により、ご家族は急に新たな家族メンバーを迎える危機と、我が子が入院する危機にあります。そのようなご家族が本来持つ健康の力を取り戻し、退院後の生活に柔軟かつ豊かに適応できるようにお手伝いします。わが子の最善を考えるご家族と共に、その家族らしい選択・決断・対処ができるように多職種で連携していきます。

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日本赤十字社 愛知医療センター