当院について

院長あいさつ

新年度のなかむらにっせき

院長 錦見 尚道

 

 

 

 新年度が始まりました。昨年の今頃は、新型コロナ感染症の取り扱いが緩和される事が決まり、病院での対応を検討していました。今でも感染の拡大防止のため、病院内では手指消毒とマスクの着用を続けています。注意していても、退院されてから数日後に発熱し、検査で新型コロナ感染症が判明する患者さんも時々あります。殆どは軽症なので、そのまま自宅で休養していただいています。時に、以前「クラスター」と呼んでいた複数名の陽性者も発生します。その時は、病室を分けて対応をしています。

 4月からは、新型コロナウイルス感染症の医療の全てが、通常の保険診療になりました。大流行が心配されたインフルエンザも例年程度の拡大ですみ、新型コロナ感染症も減少傾向のようです。3月になってから厳しい寒さが続いたこと以外は、数年ぶりに普通の春を迎える事ができ、お預けだった桜も満開を迎えています。

 新型コロナウイルス感染症に翻弄されていた4年間で、全国的に少子高齢化が進み、当院は以前に比べて入院患者さんの数が減少しています。その理由の一つには、今までは入院して治療を受けていた内視鏡手術も、内視鏡センターの拡張で鎮静化での治療に対応できるようになり、外来だけで終了します。全身麻酔が必要な入院手術も、ロボット内視鏡(内視鏡手術支援機器)手術等では小さな傷で治療出来、体力の消耗が少なく回復が早いので入院期間が短くなりました。

 一方、「医師の働き方改革」という時間外労働の制限も全国で始まりました。地域の高度急性期・急性期医療を担当する当院では、一人の医師だけが主治医となって入院患者さんに対応する方式から、医師チームで情報を共有し対応する方式などを取り入れて、今までの医療レベルを維持して行きます。治療計画を早く立て、看護師、臨床工学技士、理学療法士(リハビリテーション)など多くの専門職種が協働して、入院に伴う体力・筋力低下を最小限に抑えます。入院しての治療が決まった時には「相談支援センター1階」で状態を診させてください。患者さん毎に合った支援方法を提供します。

 当院は、これからも地域の診療所との協力を更に深め、皆さんの健康の維持に尽くします。

 

                                                                                      2024年4月

               日本赤十字社愛知医療センター センター長

                         名古屋第一病院 院長

院長 錦見 尚道

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