診療科・部門

整形外科

当科の特徴と概要

 当科は,骨折・脱臼などの外傷から,脊椎・関節・四肢の老化現象による疼痛・機能障害を扱う,守備範囲の広い科です。日本整形外科学会専門医9名を含む13名の整形外科医が診療にあたっており(2020年4月現在),年間約1700件の手術を行っています。
 入院患者数は平均50名で,脊椎・手の外科・スポーツ外傷・関節外科・リウマチなどの専門的な手術治療と,救急外傷全般の受け入れを行っています。急性期を当院で治療し,近隣の整形外科診療所と連携して,手術後や急性期治療後は地元での治療およびリハビリが受け入れられるよう,病診連携も確立しています。名古屋大学整形外科教室にもご協力いただき,小児整形外科と股関節外科の予約診察も月1回行っております。
 外来の診療は,完全予約制をとって,できるだけ待ち時間が少なくなるよう努めています。

★整形外科初診の方は診察の前日までに予約をとってから必ず紹介状をご持参のうえお越しください。紹介状をお持ちでない方の診察はできませんのでご了承ください。

診療班のご紹介

  • 脊椎脊髄外科
  •  主に頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症等の変性疾患や脊椎の破裂骨折・脱臼、骨粗鬆症性の圧迫骨折、脊髄(髄外)腫瘍・馬尾腫瘍等の手術治療を行っています。脊椎手術は年間約300件です。
     頚髄症の後方手術は、必要な高位だけを除圧する選択的椎弓形成術を採用しています。
     椎間板ヘルニアによる下肢痛に対しては、まず神経根ブロックなどの保存治療を徹底しますが、それでも疼痛が強い場合には手術治療を選択します。手術は、顕微鏡を用いた髄核摘出術を行っています(レーザー手術や内視鏡手術は行っていません)。後縦靭帯下脱出型のヘルニアには「ヘルニコア(椎間板内酵素注入療法)」も行っています。
     腰椎すべり症など不安定性が強い場合には、除圧術に固定術を併用します。しかし、脊椎固定術は長期的には弊害もあるため適応を絞って行っています。
     骨粗鬆症性の脊椎骨折に対しては、侵襲の非常に小さい経皮的椎体形成術(BKP)を積極的に行っています。
     脊椎脊髄外科専門医の診察は、月・水・金曜日です。

  • 手の外科
  •  "手の外科“では,主に,肘関節・手関節を含め,手指の先端までの様々な疾患を対象として治療を行っています。
    1) 手の外傷―交通事故や労働災害事故による手や指の脱臼・骨折・挫滅創などの治療を行います。開放性の骨折や神経断裂などの高度損傷は,最初の段階でいかに適切な治療を受けられるかが,手の機能の大きな分かれ目となります。
    2) スポーツ障害―スポーツ愛好家の方は,"テニス肘"とか"野球肘“などという言葉を聞かれた事もあるかと思います。このような慢性疲労性のスポーツ障害から,運動中の,突き指・脱臼などの外傷も含めて,スポーツへの復帰を念頭においた治療を行っています。
    3) 疲労性疾患―家事労働から重量物運搬などの重労働に従事される方,それぞれ職業に応じた手の使い方があるかと思います。腱鞘炎,関節炎などの慢性疲労に伴う症状のある場合,加齢に伴う変性による症状の出た場合,リウマチによる変形疼痛のある場合など,日常生活・仕事に支障が生じることがあります。 このような手指の痛み・しびれ・変形を生ずる疾患は,適切な装具(サポーター・テーピングなど)による治療,運動療法などにより,改善することが期待できます。手の外科外来では,これらの疾患に対する理解を深めていただくために,わかりやすいパンフレットを用意して説明させていただいております。また,手術治療も必要に応じて行っております。手関節・肘関節に対する関節鏡を用いた治療も行っています。
    4) 小児の手・足の変形と機能障害の治療―当院手の外科の特徴として,小児の手足の変形に対する専門的治療を行っております。生まれつきの変形,怪我をしたために生じた変形,発育障害などに対する,専門的治療が可能です。小児科・麻酔科・ハンドセラピストとの連携のもと,親子とも安心して,最新の治療が受けていただけるよう体制を整えております。現在手の外科外来は,月・火・木曜日となっております。

  • スポーツ内視鏡関節外科
  •  整形外科的スポーツ傷害・外傷全般を診療しています。手術治療は関節鏡を用いた手術を中心に行っています。関節鏡視下手術は直視下手術(従来の切開する手術)に比べて手術創が小さく低侵襲で,術後の疼痛が軽減されます。更に創が小さいことで,関節周囲筋肉の機能をあまり低下させずに早期かつ確実なスポーツ復帰を目指しています。

    1.膝関節:膝靭帯損傷に対する関節鏡下前十字・後十字靭帯再建術・内外側側副靭帯再建術、半月板損傷に対する半月板縫合術・切除術、膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靭帯再建術、変形性関節症に対する人工関節置換術・骨切り術・関節形成術・骨軟骨柱移植術・関節固定術、軟骨欠損に対する自家骨軟骨移植術・自家培養軟骨移植術

    2.肩関節:肩関節脱臼に対する関節鏡下バンカート修復術、肩腱板損傷に対する関節鏡下腱板修復術・関節鏡下上方関節包再建術・リバース型人工関節置換術、変形性関節症に対する人工関節置換術、野球肩肘障害に対する投球フォーム指導

    3.肘関節:離断性骨軟骨炎に対する関節鏡下骨軟骨固定術・ドリリング・自家骨軟骨移植術、投球フォーム指導、関節内遊離体に対する関節鏡下摘出術

    4.足関節:足関節捻挫に対する靭帯再建術、腓骨筋腱脱臼に対する修復術・制動術、距骨骨軟骨損傷に対する自家骨軟骨移植術、足関節インピンジメントに対する関節鏡下遊離体摘出術・滑膜切除術・骨棘切除術

    5.股関節:股関節インピンジメントに対する関節鏡下股関節唇形成術、滑膜性骨軟骨腫症、関節内遊離体に対する関節鏡下摘出術・滑膜切除術

     スポーツ疾患は,保存療法(手術を行わない治療)で完治する場合と手術療法が必要な場合があり,適正な診断・治療・手術・リハビリテーションが必要です。リハビリでは、スポーツ復帰を目指すことを第一に、パフォーマンス向上と障害予防に有効なフォーム指導を行います。
     また、スポーツ専門医が所属スポーツ団体のチームドクターとして全国各地の試合、合宿に同行し、初期治療、予防処置に対応しています。スポーツ関節外科専門医の診察は、火・木曜日に行っています。

  • リウマチ科
  •  関節リウマチに対する薬物療法を行っています。
     関節リウマチは自己免疫の異常により、主に四肢の関節に炎症が起こり、腫脹や疼痛を生じる炎症性自己免疫疾患です。無治療であったり、疾患コントロールがうまくいかないと、関節の破壊によって、変形や機能障害(使えなくなること)を来たすことがあります。現在では、早期に発見して適切な治療を行うことで多くの場合、関節破壊の増悪を抑えることができるようになりました。
     当科では、現在約400名のリウマチ患者さんの治療を行っています。従来の抗リウマチ薬に加え、近年開発された新しい薬(生物学的製剤)も投与可能であり、既存の抗リウマチ薬で十分な効果が認められなかった症例にもその効果が期待できます。生物学的製剤は、現在約100症例に投与を行っています。生物学的製剤の使用については症状、副作用、費用など患者さんと相談の上、適切な薬剤を選択しています。生物学的製剤について疑問点などありましたら御相談ください。関節リウマチ専門医の診察は、火・金曜日に行っています。

実績

2015年
1403件
2016年
1525件
2017年
1682件
2018年
1685件
2019年
1704件
脊椎手術 215 221 234 277 310
腰椎 135 146 140 171 186
頚椎 65 59 67 71 75
胸椎 15 16 13 35 49
手(足)の外科 500 730 514 723 714
先天異常 79 70 76 67 53
肘関節 90 120 66 112 120
手関節・外傷・他 331 540 372 544 541
関節鏡視下手術 膝関節 61 82 86 91 87
肩関節 20 28 20 26 16
股・足・肘関節 6 13 11 12 5
人工股関節手術 THA         42
人工膝関節手術 TKA         41

医師の紹介

役職 氏名 学会認定医・指導医、その他資格等 専門
井上 英則
整形外科部長
兼脊椎脊髄外科部長
井上 英則 日本整形外科学会整形外科専門医・脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医・指導医、日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医 脊椎・脊髄外科
洪 淑貴
手外科部長
洪 淑貴 日本整形外科学会整形外科専門医、日本手外科学会手外科専門医 手外科
山本 英樹
関節外科リウマチ科
部長
山本 英樹 日本整形外科学会整形外科専門医・スポーツ医・運動器リハビリテーション医・脊椎脊髄病医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本リウマチ財団登録医 膝肩スポーツ関節外科
石川 尚人
リハビリテーション部
部長
関節外科リウマチ科
副部長事務取扱
石川 尚人 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医、日本リウマチ財団登録医、日本骨粗鬆学会認定医 リウマチ
八木 秀樹
脊椎脊髄外科副部長
八木 秀樹 日本整形外科学会整形外科専門医・脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医 脊椎・脊髄外科
大塚 純子
リハビリテーション科
副部長職務代理
大塚 純子 日本整形外科学会整形外科専門医、日本手外科学会手外科専門医
祖父江 康司
医長
祖父江 康司 日本整形外科学会整形外科専門医・リウマチ認定医・運動器リハビリテーション認定医、日本リウマチ学会認定専門医・指導医、日本骨粗鬆学会認定医 リウマチ
田中 佑樹
医員
田中 佑樹
水野 健
医員
水野 健
藤田 友樹
医員
藤田 友樹
黒川 寛
医員
黒川 寛
島本 祐哉
医員
島本 祐哉

外来担当医表

受付時間:8:20~11:00

21番 新患 水野 島本 藤田 黒川 田中
再診 井上 山本 八木 井上
石川 水野 山本 石川
(交代) 大塚 祖父江 大塚 八木
田中 藤田 祖父江

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