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■ 災害救護の記録 ■

大規模災害救護訓練

 2月16日、大規模災害時の被害の発生と多数傷病者の受け入れを想定した大規模災害救護訓練を実施しました。  今回の訓練は、当院が「地域中核災害医療センター」として充実した機能と役割を発揮するため、「当院の災害モード体制における初動対応マニュアル(案)」の検証を行い、初期対応力の向上を目的に中村消防署や豊田看護大学の学生、名鉄看護専門学校生、地域のボランティアなどの協力のもと、総勢400名近くが参加する大規模な訓練となりました。  訓練は、名古屋市内で震度5強から震度6弱の地震発生を受けて災害対策本部の立ち上げに始まり、病院建物東側で消防機関によるトリアージが行われ重症と判断された患者役は救急車で病院へ搬送されました。また、正面玄関前のトリアージエリアでは多くの傷病者に対して治療の優先順位を決めるトリアージが行われました。医師をはじめとした訓練参加職員の連携により重症、中等症、軽症等に振り分けられた傷病者は、院内の各エリアで迅速な処置がなされました。  本番さながらの緊迫した中、来る東海・東南海地震に向けて職員は迅速かつ真剣に取り組み初動対応マニュアル(案)の確認を行いました。



難波看護係長が「ハイチ大地震救援事業」に派遣

 5月17日、難波裕子看護係長が日本赤十字社の基礎保健ユニット要員として国際救援事業に派遣されました。難波係長は、普段は救命救急センターに勤めており、派遣はスーダン、アフガニスタンに続いて3度目となります。今回はハイチ共和国で今年1月に発生した大地震の被災者救援を目的としたもので、期間は6月22日までの約1カ月間。首都ポルトープランスとレオガンという町を拠点に活動にあたります。
 派遣に際して正面玄関前で開かれた出発式では、見送りに集まった多数の職員を前にして「ハイチの人のために、できることをやっていきたい」と意気込みを語り、小森看護部長と須永看護師長からはキャンディレイを、職員からは盛大な拍手を送られ、現地へ向け出発しました。





大規模災害対応訓練を実施

 3月4日、大規模災害時の被害の発生と被災者の受け入れを想定した救護訓練を実施しました。
 この訓練は、当院が「地域中核災害医療センター」としてより充実した機能と役割を発揮するため、関係機関との緊密な連携のもとで迅速な救援体制の確立を目的としたもので、中村消防署や愛知県防災航空隊、豊田看護大学の学生、地域ボランティアなどの協力のもと、総勢400名近くが参加する大規模なものとなりました。

 訓練は、地震発生を受けての病院と消防双方の現場指揮本部の立ち上げに始まり、消防訓練を東側駐車場全面で、医療救護訓練を院内各所で実施しました。消防訓練では駐車場を災害現場に見立て、消防隊が車両事故などを市バスや自動車を用いて再現し、14両もの緊急車両を出動・展開させ、模擬的に障害物の除去作業や消火活動を行い、事故車両から傷病者を救出し救急車で病院へ搬送しました。医療救護訓練では、病院スタッフが院内に迎えられた多数の傷病者に対して治療の優先順位を決めるトリアージを行い、重症・中等症・軽症と3エリアに振り分けた後、それぞれの場所で医師が迅速に処置を行いました。また、県および市の航空隊ヘリ2機も出動し、実際に当院から傷病者役の搬送をしました。
 災害現場さながらの緊迫した空気の中で、皆真剣な面持ちで訓練に取り組み、来る東海地震に向けて、災害時の関係機関との連携と被災者の受け入れから処置までの道筋を確認しました。


可知さなえ助産師、保健医療支援事業のためフィリピンへ派遣

 1月4日、当院所属の可知さなえ助産師が、日本赤十字社のフィリピン保健医療支援事業の派遣要員として、フィリピン北部にあるキリノ州へ出発しました。
 この事業は2005年1月から実施されており、これまでに延べ17名の助産師や看護師が派遣されています。可知さんの任期は1月から7月までの半年間。現地では地元の保健医療従事者の人材育成や、保健医療活動を行うために必要な環境の整備などに携わることになります。

 この日、病院正面玄関で行われた職員約100人が集まる出発式では、小林院長からの激励の言葉に対し、可知さんは「半年間、現地の人の健康増進に役立っていきたい」と力強く述べ、職員だけでなく患者さんからもあたたかい拍手が送られる中、病院を後にしました。





1.赤十字の災害救護活動
 日本赤十字社の救護活動は、ジュネーブ条約、赤十字国際会議の決議、日本赤十字社法及び同定款にその基盤を置いています。また災害救助法には、日本赤十字社に対し救助への協力義務を規定しており、その具体的な内容については「厚生大臣との協定」により取り決めがされています。さらに、日本赤十字社は災害対策基本法及び大規模地震対策特別 基本措置により「指定公共機関」として位置付けられ、救護規則、防災業務計画を定め災害救護を実施しています。

2.名古屋第一赤十字病院災害救護活動
 上記法令、規則等に基づく、日本赤十字社本社・日本赤十字社都道府県支部・各施設の災害救護に関する指揮命令の組織構築により、当院では日本赤十字社愛知県支部長の指揮により活動を行いますが、病院近郊での災害の発生、また支部との通 信が途絶えた場合の緊急救助救護活動を必要とする場合においては、病院長の指揮により活動を行います。
 災害時の緊急患者の受け入れは、名古屋第一赤十字病院災害救護計画に基づき、救急センターでの受け入れを開始し、災害の規模により院内対策本部を設置し、災害拠点病院としての救護活動を行います。

(1)救護班の体制
 医師、看護師長、薬剤師、助産婦、看護師、主事、車両・無線取扱等のスタッフで構成する救護班を9個班(1個班6名〜8名構成)常設し、いつでも出動できる体制を整えています。

(2)救護資器材の整備
 救護班の出動並びに災害時の受け入れに際しての必要資器材の整備を常時しています。
 主な資器材としては、救急車2台、支援車2台、救護所設営用テント4張、折りたたみベッド100、毛布200、診療セット2式、ポータブル自家発電機、人工呼吸器、蘇生器、救護ユニホーム個人装備品、固定無線局、車両無線機4(他)

(3)救護活動訓練及び研修

 万一の災害救護活動に備え、日本赤十字社本社、日本赤十字社愛知県支部、愛知県、名古屋市等が行う訓練、研修への参加及び院内の教育訓練を行っています。また、災害拠点病院として愛知県及び愛知県医師会との無線訓練を定期的に実施しています。
(主な救護訓練及び研修)
  ・愛知県支部救護班要員訓練(2個班14名参加.2泊3日)
・愛知県総合防災救護訓練(1個班6名参加
・名古屋市民総ぐるみ防災訓練(1個班6名参加)
・名古屋空港消火救護総合訓練(1個班6名参加)
・日本赤十字社第3ブロック支部合同災害救護訓練(1個班6名参加)   
・海上保安庁洋上救急慣熟訓練(医師.看護師長.看護師.参加)
・愛知県総合防災石油コンビナート防災救護訓練(1個班6名参加)
・日本赤十字社本社救護班要員指導者養成研修会(医師.看護師長.主事)   
・日本赤十字社本社医師救護班要員指導者養成研修会
・災害救護に関する院内教育訓練6日間.40名参加
・院内トリアージ訓練
・多数患者受入れ訓練
・多数患者受入れ机上シュミレーション訓練  (他)
(4)国内救護班派遣活動
特に近年国内でも多くの災害が発生し、平成12年の東海豪雨災害時の救護活動を初め、多くの災害救護活動に当たっています。
(近年から溯った国内救護班派遣内容)
新潟県中越沖地震災害救護 平成19年7月18日〜20日 dERU要員1個班7名を派遣  →救護活動報告はこちら
 
能登半島地震災害救護平成19年3月27日〜4月9日の間に2個班の派遣  → 第1班レポート
 
新潟県中越地震に対するこころのケア 平成16年12月4日〜8日 看護師2名派遣
 
新潟県中越地震災害救護 平成16年11月6日〜8日 1個班を派遣
新潟県中越地震災害救護 平成16年10月29日〜30日 1個班を派遣
福井県豪雨災害救護 平成16年7月26日〜27日 1個班を派遣
 
 













東海豪雨災害救護 平成12年9月13日〜9月23日の間に9個班を派遣
北海道有珠山火山災害救護 平成12年5月17日〜20日 1個班を派遣
阪神淡路大震災救護 平成7年1月18日〜3月4日の間に6個班の派遣及び神戸赤十字病院に、 薬剤師.看護師を業務支援派遣
名古屋空港墜落事故災害救護 平成6年4月26日〜28日の間に6回に亘り、48名を派遣
台風17号による佐織町目比川災害救護 昭和51年9月12日〜21の間に医師7名.看護師12名を初め24名を派遣
西三河豪雨災害救護 昭和47年7月13日 医師4名.看護師15名派遣
名鉄電車追突事故災害救護 昭和39年3月29日 救護要員派遣
小牧空港事故災害救護 昭和35年3月16日 医師1名.看護師5名.主事1名を派遣
名古屋中央郵便局火災救護 昭和35年9月 医師1名.看護師4名を初め計8名を派遣
伊勢湾台風災害救護 昭和34年9月26日〜3カ月間 医師629名.看護師649名.
他996名の計2,274名を派遣

(5)国際救護班派遣活動
国外の国際救護活動には、トルコ地震災害及び国際紛争による戦傷病院の救護医療活動等に派遣を行っています。
 
救援活動名
派遣先
派遣要員
派遣期間
所 属
役 職
氏 名
年 月 日
期 間
1
カンボジア難民救援 タイ 循環器科部 部長 堀場 希次 1979.12.14 1980.2.1
1.5
カ月
看護部 婦長 千葉 栄子 1979.12.14 1980.3.18
3
カ月
看護部 看護師 園田 玲子 1979.12.14 1980.3.18
3
カ月
内科部 部長 伊藤 庄三 1979.1.28 1980.3.18
1.5
カ月
麻酔科 医師 佐々木 康夫 1985.2.21 1985.5.31
3
カ月
内戦を逃れてタイ国内へ避難流入するカンボジア難民の緊急救援
2
マレーシアにおけるベトナム難民の医療救援 マレーシア
ビドン島
放射線科部 技師 増田 淑雅 1985.8.22 1985.12.21
4
カ月
マレーシアのビドン島に収容されているボートピープル(ベトナム難民)の救援
3
ネパール飲料水供給および衛生環境報告改善事業 ネパール 看護部 看護係長 小森 和子 1987.4.7 1987.10.21
6
カ月
農村地域においての井戸や簡易水道の設置による飲料水供給事業
4
クルド難民救援 イラク北部 循環器科部 部長 大野 三良 1991.5.2 1991.8末
3
カ月
イラク政府により武力鎮圧を加えられたクルド人組織難民の医療救援
5
カンボジア医療協力事業派遣 カンボジア
プノンペン
神経内科部 副部長 真野 和夫 1992.3.18 1992.6末
3
カ月
内戦からの国家再建のため、基本的な医療サービスを行う診療体制の整備支援協力事業
6
スーダン難民医療救援 ケニア
ロキチョキオ
看護部 看護師 河村 昌子 1993.9.6 1994.3.24
6
カ月
内戦による負傷者を収容しているロビディン病院での医療援助
7
トルコ地震救援派遣 トルコ
イズミット近郊
産婦人科部 医師 久野 尚彦 1999.8.30 1999.9.21
1
カ月
イズミット近郊のテント村内にある仮設病院での医療活動
8
スーダン紛争犠牲者救援 スーダン
ジュバ
看護部 看護師 難波 裕子 2000.1.17 2000.7.31
6
カ月
内戦状態が続くスーダンのジュバで負傷者が収容されてる病院の医療援助
9
東ティモールの紛争犠牲者支援 東ティモール
ディリ
産婦人科部 医師 久野 尚彦 2000.3.14 2000.5.24
2
カ月
内戦の避難民を収容する市民病院での医療援助
10
アフガニスタン救援派遣 アフガニスタン
カンダハール
看護部 看護師 難波 裕子 2001.5.21 2001.9.28
4
カ月
旧ソ連軍侵攻と内戦激化による避難民が収容されているカンダハールの病院での医療救援
11
イラン南西部地震被災者救援 イラン
ケルマン州バム市
産婦人科部 副部長 久野 尚彦 2004.3.12 2004.4.2
1
カ月
医療チームとIRUによる被災地の医療救援活動
12
フィリピン保健医療支援事業 フィリピン
キリノ州
看護部 助産師 可知 さなえ 2010.1.7 2010.7.7
6
カ月
村落ヘルスワーカー等の人材育成及び村落保健所の整備
13
ハイチ地震救援事業 ハイチ共和国
ポルトープランス他
看護部 看護係長 難波 裕子 2010.5.18 2010.6.22
1
カ月
基礎保健ERU(緊急対応ユニット)としてのハイチ地震被災者の医療救援活動


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